遠音 7.祭り 祭り 祭り準備が進む。 けん坊が率先してもっちゃんの仕事を手伝い、若い者も引っ張られて分担するようになり、もっちゃんは久しぶりに体調を損ねる事もなく準備を完了した。 そして祭りが来た。 山車は会所に置き、先ずは浅間大社に… Continue reading “遠音 7.祭り”…
遠音 6.再起 再起 私は家内が亡くなってから、なかなか立ち直れないで居る。店は一月閉めたままで、再開のめどは立たない。思い出の場所をさ迷いながら、心の中で奈津子に話しかける。あいつならこんな返事を返すだろうなどと思いながら、それを繰り… Continue reading “遠音 6.再起”…
遠音 5.笛吹きを労え 笛吹きを労え 笛を伝える 途絶えたんじゃないかと思われた笛吹きが、居たのは意外だった。 名前はもっちゃん。 会所の鍵開けから囃子の指導、祭りの準備から戸締まりまで毎日毎日やっている。 彼が囃子方を志した時、最初は皆きんど… Continue reading “遠音 5.笛吹きを労え”…
遠音 4.別れ 別れ 奈津子はてっちゃんの入院中に幸子さんと親しくなったようだ。 てっちゃんの術後の恢復が順調だったので、買い物や息抜きで町を案内しながら幼なじみのてっちゃんの事、自分たち夫婦の事を話したらしい。 リーダー的な存在だった… Continue reading “遠音 4.別れ”…
遠音 3.てっちゃんの決心 てっちゃんの決心 墓地の改修が終わる前に、てっちゃんがやせがまんで盲腸をこじれさせたので、病院での緊急手術に付き添った。死んでもおかしくないという医師の脅かしで、てっちゃんは最悪の事態も覚悟したようだ。私に手帳を渡し、東… Continue reading “遠音 3.てっちゃんの決心”…
遠音 2.橋の上で 橋の上で 祭り初日に、幼なじみのてっちゃんが帰ってきた。以前会ったのは奈津子と結婚する前だったから、何十年ぶりだろう。墓地の修繕と寺への永代供養のお願いで、しばらく滞在するという。 奈津子の実家が空いているのでそこに泊ま… Continue reading “遠音 2.橋の上で”…
遠音 1.社人町芙蓉亭 社人町芙蓉亭 富士宮市民文化会館の前にあまり目立たない喫茶店がある。 名前は「芙蓉亭」、私の店だ。芙蓉亭の名前には実は二つの意味があって、お盆の頃から晩秋まで大きな花を見せてくれる庭の酔芙蓉と、文化会館の所にあった富士大… Continue reading “遠音 1.社人町芙蓉亭”…
遠音 祭りが終わる時 へんぽらい 社人町芙蓉亭 富士宮市民文化会館の前にあまり目立たない喫茶店がある。 名前は「芙蓉亭」、私の店だ。芙蓉亭の名前には実は二つの意味があって、お盆の頃から晩秋まで大きな花を見せてくれる庭の酔芙蓉と、文化会館の所に… Continue reading “遠音 祭りが終わる時”…
首都圏のねぶた祭り 公式サイトのある祭りを検索で探しています。なかなか公式であってもそれを謳っていない控えめなサイトもあり、前回の検索では空白県がいくつか残りました。 今日はそれらの県についていくつか探し、書き加えました。 Youtubeで… Continue reading “首都圏のねぶた祭り”…
祭りと消防団 へんぽらいの祭り談義「秩父夜祭-消防団と祭り」平成20年12月5日より転載し、富士宮の事情を大幅に加筆したものです。 前回見に来たのは何年前だったでしょう。消防団在職時代だからかれこれ10年ほど経つのでしょうか。 3日の… Continue reading “祭りと消防団”…