祭にっぽん

祭り

「祭」という字は「月」と「又」と「示」からなります。
「月」は「肉」の字から転じたいわゆる「にくづき」
「又」は手の形
「示」は空から下りてきた神が地上にとどまる時によりどころとする小さな神卓の形

つまり肉を台の上に捧げ持つ形がそのまま字になったものだと言われています。

(講談社現代新書 漢字の字源より)

 

疫病の退散、天変地異の鎮め、日々の平穏を祈りあるいは収穫や利益に感謝するといういわゆる神事と呼ばれる行いがこの「祭」という字の意味する原点なのです。

 

現在ではとても広い意味に使われ、商店街の売り出しまで「○○祭り」などと呼ぶように人集め、イベントなど広い意味合いを持たせて使われますが、祭りの根底にあるのは「祈り」なのです。

 

 

 

広義の祭り

1.神事に由来する祭り
・いわゆる神社や寺院をその主体または舞台として行われ、豊作や大漁、商売繁盛、疫病退散、無病息災、家内安全祈願、偉人の霊を慰める、またはそれらの成就に感謝して行われるもの。
・節句な どの年中行事が発展して行われているもの。
・それらに付随して行われる芸能や山車引き回しなど。

2.賑わい
・観光のために行われる祭事・イベント・フェスティバル。
・商いのために行われる企画・催し。

3.釣り用語
・釣りの仕掛けが絡み合うこと。(おまつり)

4.インターネット
・一部の電子掲示板などで、特定のスレッドが異常な盛り上がりを見せる状態。

※子供にとっては祭典時に神社境内に立ち並ぶ露店が「おまつり」だったりします。

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