祭にっぽん

富士山頂上のお祭り1 竣功奉告祭

」の字が表すのは神卓の上に肉を捧げ持つ形で、供物を捧げ祈る神事を意味しており、まつりの根本は祈りであることを示します。

浅間大社では富士山頂に二つの神社を置き、登山者を迎えています。

富士宮口頂上浅間大社奥宮

吉田口頂上久須志神社

※どちらも神社前の表記は浅間大社奥宮なので、頂上で待ち合わせする際には間違わぬよう確認が必要です。

平成28年7月27日に、富士宮口頂上にある富士山本宮浅間大社奥宮の竣功奉告祭がありました。

平成23年の東日本大震災、続けて起こった富士山中腹を震源とする地震で奥宮は石積みの歪み、柱の傾きや接合部の離脱が著しいものとなり、使用もままならぬ状況となりました。そのため、明治より100余年を経て、本殿以下全ての社殿を解体し御造営することになりました。

正面から見た奥宮比較 上が平成28年 下が平成20年
駒ヶ岳から見た奥宮 上が平成28年下が20年
朝日岳から見た奥宮 上が平成28年下が平成20年
白木が眩いご神前

國鎮、無上嶽と描かれた扉は、新たな材で周囲を囲みました。

参列者が到着する

浅間大社役員が到着し、いよいよ竣功奉告祭が始まります。

竣功奉告祭が始まり、修祓
宮司祭詞を奏上
参列者は浅間大社役員と山室関係者
平成20年の神前 浅間大社青年会の囃子奉納登山

比較用に8年前の写真を紹介します。用材が新しくなり、神殿扉が周囲を新しい材で囲まれています。天井が高くなりました。

能楽が奉納されました
直会
浅間大社役員と職員、下山を前に記念撮影

明治以来百余年を経て、本殿以下全ての社殿を解体しての大造営でした。
この先あったにしても、どれだけ先になるか見当もつきません。
関係各位のご努力と、浄財を寄せられた皆様のご協力あっての大事業です。

無事に竣功された事を、心よりお祝い申し上げます。

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